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2016年2月15日

LUSHに学ぶブランドをローカライズするための4つの工夫

グローバルサイトを作る上で、ウェブサイトのターゲットとする市場の文化に合わせてローカライズすることはそのウェブサイトでユーザを引き付け、関心を持ってもらうための大切な作業になります。

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ここでは自然派石鹸のブランド、LUSHのグローバルウェブサイトからそれぞれのターゲット市場に合わせてローカライズするための工夫をいくつか紹介したいと思います。

  1. 祝祭日・イベントの取り上げ方の違い
  2. 被写体選定の違い
  3. チャリティの違い
  4. アイコンの違い
  5. 主要SNSの違い

 

祝祭日・イベントの取り上げ方の違い

4月という月は母の日が近いということもあり、ほとんどの国のサイトは母の日を取り上げていますが、それでも取り上げ方に違いがあります。

日本や米国のサイトではトップページより母の日を大切なイベントとして大きく取り上げ、そこから母の日に関連する商品へつながるようにしていますが、それに対してそこまで大きく取り上げるよりも商品一覧に関連商品を掲載するくらいの国や、全く取り上げない国があります。

世界中で祝う母の日ですが、国によっては時期が違うことや、感謝の印として贈るものが違うこともあるのでしょう。例えば日本では5月の第2日曜日を「母の日」としますが、フランスでは5月最後の日曜日、ノルウェーでは2月、ロシアのおいては11月の最終日曜日に母の日を祝います。また、贈り物としては、日本や米国ではカーネーションやプレゼントなどを贈りますが、オーストラリアでは菊の花、フィンランドでは二輪草を、ネパールでは甘いお菓子や卵、果物などを贈るそうです。

これらの違いなどを配慮して祝祭日やイベントの取り上げ方を工夫することはローカライズする上で大切なポイントになるでしょう。

 

被写体選定の違い

オーストラリアやニュージーランドの場合は、LUSHがチャリティに力を入れていることをアピールしており、トップページからグレートバリアリーフ、海底採掘廃止運動の光景などの写真画像を載せています。それに対して日本や米国のサイトでは上記のイベントや季節をモチーフにハナミズキやバラ、親子などの写真画像を載せています。イギリスのサイトでは、製品の説明にちなんだ写真画像(原材料が取れる場所や工程)を載せ、それらを撮影した写真家の紹介もしています。ロシアなどは、配送受け取りポスト(PickPoint)の写真画像などその国独特のものを載せてユーザにLUSHが出来ることをアピールしています。

これらの事からLUSHがそれぞれの国のユーザの興味や関心度、そしてニーズの違いを考慮したローカライズに力を入れているのが分かります。

 

チャリティの違い

LUSHが支援するチャリティの対象もそれぞれの国のサイトによって違います。オーストラリア(グレートバリアリーフ保護へのサポート寄付)、ニュージーランド(海底採掘の廃止運動)、日本(福島支援)など自国の支援プロジェクトに目を向けたサイトもあれば、様々なチャリティ(チャリティポット)を支援していることをアピールした香港のサイトや、日本の被災地の子供たちのプロジェクトへの支援を取り上げるブラジルのサイトがあります。またチャリティとは違いますが、UAEがインドへの配送が可能だと大々的にアピールしているのも面白いところです。国によってユーザが関心を持つチャリティ対象事への違いもローカライズにおいて考慮すべき点でしょう。

 

アイコンの違い

日本、米国、イギリスは買い物かご、それに対してフランスやオーストラリアなどはショッピングカート、台湾はハンドバッグとショッピングカート、イタリアにおいては紙袋など、国によってアイコンが違うのもローカライズの工夫として興味深い点です。買い物かごもショッピングカートもハンドバッグも同じ「買い物かご」類だからと統一せずにそれぞれアイコンを違えたのも各国のユーザーにとって馴染みのあるものを使おうという配慮なのかもしれません。何しろ消費者にとってもeコマースにとっても大事なアイコンなのですから。

 

主要SNSの違い

ほとんどのサイトは1つ以上のSNSのリンクをサイトに載せていますが、そこにも違いが見えます。Facebookを主要としている国がほとんどですが、韓国やロシアなどはFacebookを使用するものの、主要としているのは並んでいる順番から見るとトップに来るのはBlogのようです。また台湾のサイトではFacebookへのリンクが目立つ形でトップページ上に3つも載っており、LUSHを「お気に入り」に入れている人達の写真までも載せています。オーストラリアは台湾ほどではないものの、Facebookへのリンク画像がトップページにあります。

この事から、SNSの使用頻度や興味度を考慮したローカライズが必要だということがわかります。

 

このようにターゲット市場に合わせてローカライズすることで、LUSHのサイトを見るユーザは少なくとも興味と親しみを持ちながらこのサイトに時間をかけて見てくれるでしょう。eコマースにおいて、最も怖い「ページから離れてしまう」ことを防ぐためにもローカライズへの工夫は決して軽視できるものではないのです。

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