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2016年3月7日

クリックストリーム・データ 6つのメリット

ウェブサイトのユーザビリティを改善する上でウェブ分析は重要な評価活動です。ここでの「ウェブ分析」とは、測定、収集、分析に加えて、クリックストリーム・データの報告を継続に行うことを指しています。ユーザーのウェブ利用パターンの分析や、ナビゲーション上のボトルネックの修正に有益なクリックストリーム・データがあるかないかで、ウェブ・ユーザビリティ改善の質を大きく左右します。今回はそんなクリックストリーム・データのメリットについてご紹介します。

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クリックストリーム・データとは

クリックストリーム・データとは、ウェブサイトの訪問者がページを渡り歩いた「軌跡」、アクセス・ログ(記録)のことです。

クリックストリーム・データの収集はユーザーがウェブページの閲覧を始めた時点で実施され、その分析をすることで、ユーザーが各ページにどのくらいの時間を費やしたか、どのアイテムやリンクをクリックしたか、どのように導かれたかなどを知ることが出来ます。つまり、そのデータにより、ユーザーの閲覧方法の傾向やクリック数が一番多かったページやリンクが分かります。同時に、ナビゲーション上の課題となるページやリンクについての大きなヒントを得ることも出来るのです。

 

ウェブ体験の改善には継続中のタスクが必要ですが、その過程においてこのクリックストリーム・データ測定と評価は欠かせないものなのです。

 

ウェブ分析は海外のオンラインユーザの行動を理解する上で必要不可欠です。特に、クリックストリーム・データ分析をすることで、次のサイトの改善策が見つかります。

 

クリックストリーム・データのメリット

1.クイックストリーム・データはどのローカル検索エンジンやウェブサイトが各国固有のサイトに最も多くのウェブ・トラフィック[1]を送っているかという、検索エンジンの最適化とマーケティングへの取組みに対する有益な情報を教えてくれます。

 

2.クリックストリーム・データは、ウェブ訪問者がどのように企業のメインサイトから各国固有のサイトを探すのか、例えば、URLを直接入力するのか、言語などのグローバル・ナビゲーション機能をクリックするのかなどを教えてくれます。このようなグローバル・ナビゲーションの動きを分析する事で企業が自分達のグローバル・ナビゲーション・ウェブ構造のどの側面が成功ないし課題なのかが分かるのです。

 

3.ウェブ分析を通して特定の国々ではどの製品、サービス、宣伝などが成果を出しているかが分かります。ウェブ分析から得られるフィードバックは製品やサービスの選択のローカライズやマーケティング・オファーのカスタマイズに有益です。

 

4.クリックストリーム・データは各国サイトのどの側面が人気を集めているのかを教えてくれます。また、ウェブ・ナビゲーション機能の国別の使用状況を明らかにし、コミュニティ機能や、e-ショッピング、カスタマー・サポートなどへの人気度に関する情報を集めることが出来るのです。

 

5.ユーザーのコンテンツに対する反応を語る上で、文化を無視することは出来ません。ウェブ分析はそれぞれの国によってウェブ・ナビゲーションの様子がどう違うのかについての見解を提供できます。例えば、日本を含む東アジアのようなハイコンテクスト文化[2]の地域では含みを持つ画像やグラフィックに対する反応がよく、逆に、欧米のようなローコンテクスト文化[3]でははっきりと分かりやすいコミュニケーションが好まれます。

 

実際、ウェブ分析をすることでユーザーが様々なナビゲーション案、色、アイコン、記号、空鑑定位などに対してどのように反応するかという有益な見解を得ることが可能です。

 

『229人の北米ユーザーと139人の欧州ユーザーについて行った研究調査からはユーザーの好みは地理的に異なることが分かりました。それによると、ヨーロッパのユーザーは情報の質を重要視し、それに対して北米のユーザーはユーザビリティを重要視していたのです(Chakraborty, Srivastava, and Warren、2005)。』

 

6.クリックストリーム・データはローカライズへの投資の増加、または撤収の判断材料にもなります。例えば、ある国の企業では、特定サイトへのトラフィック数が高いにもかかわらず、結果的にコンバージョン率が低いということがデータより分かりました。この観点から、会社は消費者の購買力の低さや市場での競争力の低さ、閲覧環境における快適性の欠如など、コンバージョンが低い理由について、更なる調査をすることが出来るのです。

 

このように、ますます増えるローカライゼーションと文化ごとのカスタマイズへの取組みに対する影響を評価する上で、クリックストリーム・データは、サイト上のボトルネックを浮き彫りにするだけでなく、次のマーケティング・アクションの手立てを考える上で必要な重要なデータを提示してくれるのです。

出典:

Singh (2012), Localization Strategies for Global E-Business.

[1]  サーバやサイトへの外部からの接続要求数、アクセス数、送信データ量、またはサイトやページの間を行き来する閲覧者の流れのこと

[2] 文化人類学者のE・H・ホールの理論における文化の区分の一つ。コンテクストの共有性が高い文化のことで、伝える努力やスキルがなくても、「以心伝心」「アウンの呼吸」というようにお互いに相手の意図を察しあうことで、なんとなく通じてしまう文化。(例:日本、東アジアなど)

[3] ハイコンテクスト文化に対して、言語による意思伝達に対する依存の強い文化のことで欧米諸国によく見られる。(例:アメリカ、ドイツなど)

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