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2015年6月1日

グローバルサイトのユーザビリティを左右する8のチェック項目

グローバルサイトのユーザビリティを左右する8のチェック項目

グローバルサイトのユーザビリティとは何か。
一般的なコーポレートサイトやブランドサイトとも若干異なる目的やターゲットを持ったグローバルサイトならではのユーザビリティのチェックポイントがあります。言語や国を超えて多くのユーザーにとって平等で、抵抗なく使いやすいグローバルサイトはそれなりの工夫があります。
今回はユーザビリティを左右するインターフェース上で多くの企業が行ってきた好事例について取り上げました。

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ユーザビリティの高いグローバルサイトとは

グローバルサイトにおけるユーザビリティ(使いやすさ)とは何でしょうか。業種、企業規模、対象とする顧客や国・地域等が異なればサイトの構成も当然異なってきます。その点で、サイトの使いやすさとは必ずしも客観的に測定できないものであると思われがちです。

しかしながら、グローバルサイトにおいては、業種や言語を超えて世界共通で通じる部分があるのも事実です。例えば現在、多くの企業サイトにおいて、言語切替や検索窓はトップページの右上に配置されています。さらにその部分に、地球のマークがある場合、多くの人はそれを言語切替と認識します。

知らない国の知らない企業のウェブサイトを訪れたときに、言語抜きで訪問者が「直感的」に操作できることは重要です。翻訳の品質が高くなくとも、コンテンツが不十分でも、アイコンやイラスト、レイアウト等の工夫により訪問者を適切に導くことができれば、そのサイトはユーザビリティが高いといえます。

ウェブサイトのユーザビリティを高めることは、広い意味では企業の広報戦略、販売促進につながります。ここにある一般的なグローバルサイトのトレンドを踏まえることは、ウェブサイトを訪れる方々に対して「わかりにくい」という印象を与えない最低限の配慮と言えます。

ウェブサイトのユーザビリティという点について、これまでの調査から得られたトレンドを項目ごとにご紹介します。是非貴社のサイトと見比べながらご覧ください。

1 グローバルサイトの原則

  • ウェブサイトの右上(スイートスポット)に、常駐ナビ(※後述)を設けることをおすすめします。他に対応策を取らない場合でもこれだけは実施すべきです。これにより、ユーザーがサイト内のどのページに最初に訪れた場合でも、言語設定をスムーズに変更することができます。

 

  • 言語名や国/地域名の表示は、原語で行うことが重要です(例:日本語のサイトから言語切替を行う場合、プルダウンの表示は日本語で『ドイツ語』とするのではなく、ドイツ語表記で『Deutsch』とします)。

 

  • 特定の言語名や国/地域名を優先表示するのは避けることをおすすめします(例:取引数が多いから等の理由で、国/地域のプルダウン・メニューの順番を決めることは避けます)。

 

  • サイト内の各ページやグローバルナビゲーションのエンコーディングにはUnicode(UTF-8)を使用することをおすすめします。Unicodeを使用することで、全ての言語表記をオリジナルのまま表示することができます。

 

 

2 常駐ナビ

  • 常駐ナビはグローバルサイトには必須です。

 

  • 常駐ナビの位置は、サイト内各ページ右上部分の「スイートスポット」です。

 

  • 常駐ナビには少なくともグローブ・アイコン(または世界地図アイコン)を表示し、ビジュアル面からもそこが入口であることを認識させます。

 

  • ローカルサイトごとに、国の名前は原語で掲載します。

 

  • 選択メッセージのテキスト表現は「国/地域を選択」や「言語を選択」が一般的です。しかし、選択用に長い文字列が使いやすいかどうかについては検討の余地があり、これを使用しないという方法もあります。

 

  • 望ましいのは、常駐ナビからファーストナビ(※後述)へのページリンクが張ってあり、ユーザーはファーストナビにジャンプして言語/地域を選択できるというかたちです。

 

 

3 ファーストナビ

  • ファーストナビはサイト閲覧者が最初にサイトを訪れた際、必ず表示されます。

 

  • ユーザーが言語や地域を選択するとオーバーレイ・ウィンドウが表示され、選択内容の確認が行われるような設計をすることをおすすめします。テキストは選択内容に応じて翻訳され、誤って別の言語や地域を選択してしまったユーザーのために英語またはそれに準じる言 語も表示されるようにします。

 

  • ユーザーが選択内容を確認する際クッキーを保存し、ユーザーが選択した内容を記録します。そのサイトの再閲覧時にはいちいちファーストナビに行かなくても済むようになります。

 

  • ブラウザによってポップアップ・ウィンドウの表示がブロックされないよう、DHTMLを利用します。

 

  • ナビゲーションの内容について、そのすべてをサイトで対応している全言語に翻訳する必要はありません。言語名や国/地域名を各言語で表示し、ローカルサイトも含めて全てこのスタイルにすることをおすすめします。

 

 

4 国旗アイコン

  • 言語指定の際にフラグ(国旗アイコン)を使用するのは避けることをおすすめします。言語は一か国内にとどまるものではありません。台湾と中国でのサイト構築時には、両者を一括りとするフラグ表示を行わないようにします。

 

  • フラグ表示はあくまで、現在のサイトの状況を表すものにします。例えば企業ロゴの横に表示することで、ユーザーのロケーション確認用に使うことは適当です。しかしナビゲーション目的でフラグを使い、フラグを羅列表示するようなことは避けることをおすすめします。フラグ(=国旗)によって言語を規定することはできません。

 

 

5 カントリーコード

  • ビジネスを展開している、あるいは今後展開を計画している全てのマーケットについて、カントリーコードの登録を行うことをおすすめします。コストの増加が心配かもしれませんが登録を怠った結果、取得できなかったドメインを巡って訴訟が起きた場合、更にコストが増加する恐れがあります。

 

  • 「.eu」はEU全域のドメインとして登録します。EU加盟全27か国について個別のウェブサイトによるサポート体制が整うまで、中立なサイトとして機能します。

 

  • 国際化ドメイン名(IDN)の登録を行います。中国、韓国、中東といったマーケットにおいては有効な手段です。

 

 

6 プルダウン・メニュー

  • プルダウン・メニューは選択対象が増えた場合に問題が生じます 。取り扱う言語または国/地域が20以上になるような場合、オーバーレイやファーストナビ、ジオロケーション/言語ネゴシエーションなど、プルダウン・メニュー以外の表示手法を検討することをおすすめします。

 

  • プルダウン・メニューを採用する場合、国/地域や言語へのリンクは原語表示で行いましょう。(例:日本語のサイトから言語切替を行う場合、プルダウンの表示は日本語で『ドイツ語』とするのではなく、ドイツ語表記で『Deutsch』とします)。

 

 

7 ジオロケーション

  • ジオロケーションの正確性は進化し続けており、そのニーズも高まってきていますが、まだ十分ではありません。ファーストナビからジオロケーションに移行する企業は増えていますが、移行の前に常駐ナビが、見つけやすく使いやすい形で各ページに設けられているかどうか、という点を確認しておくことが重要です。

 

  • ジオロケーションについては選択的な使い方も効果的です。例えば、米国など主要マーケットのユーザーはファーストナビを経ずに目的のページへ行き、米国外のユーザーは国/地域の選択を行う、といった具合です。

 

 

8 言語ネゴシエーション

  • 言語の選定には様々なパターンがあり、ウェブサーバーにおける対応ルールを定めておく 必要があります。例えば、あるブラウザでは「es_es」(=「スペイン語_スペイン」)のように言語と国をセットで指定しますが、別のブラウザでは 「es」(=スペイン語)のように言語のみ指定するスタイルを取っています。

 

  • 言語ネゴシエーションはジオロケーション利用に先立ち、ユーザー向けテスト(ローカライズされたウェブページが自動表示されることに対するユーザーの反応をテスト)として使うことができます。

 

  • 言語ネゴシエーションはジオロケーション同様、最適のソリューションではありません。パーマネント・グローバル・ゲートウェイもサイト内の各ページにきちんと残しておくべきです。

 

  • 言語ネゴシエーションはモバイル対応サイトに適しています。

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