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2017年1月31日

グローバルサイト最適化のポイント(4):UI/UXの基本概念とユーザー体験の設計

今回から「グローバルサイト最適化のポイント~UI/UX編~」の連載がはじまりました。UI/UX編の初回は、グローバルサイト最適化のための大きな鍵となるUI/UXの基本概念やユーザー体験の設計をみていきます。

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グローバルサイト最適化のポイント~UI/UX編~では、

 

「UI/UXの基本概念とユーザー体験の設計」

「グローバルサイトで注意すべき情報設計のポイント」

「グローバル展開におけるロゴの重要性と見直し」

 

以上、3回にわたりUI/UXという切り口で、グローバルサイトの最適化についてお伝えします。

 

今回は、”グローバルサイト”、”最適化”といったキーワードを具体的に掘り下げる前に、UI/UXの概念や考え方、そして、ユーザー体験の設計といったWebサイト・モバイル運用に共通する基礎的な部分について触れていきます。基本概念や考え方を理解した上で、次回以降の記事を読んでいただけると、より一層理解が深まることと思います。

UIとは?

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、主にはユーザーとコンピュータが情報をやり取りする際の操作画面を指します。 Interfaceとは「接触、接点」などの意味を表し、Webサービスの場合では、パソコン・スマホ・タブレットなどのユーザーが情報を閲覧できる箇所は全てUIとなります。

 

ios

iOSのUI画面一例(出典: iOS UI Kit by STOYAN BOZHILOV)画面を構成するパーツのひとつ、例えばアイコンのみを指していてもUIという言葉を使うことがある。

 

UXとは?

UXとは User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験や行動に加えて、満足感などの感情も含まれます。

 

UIとUXは一緒に扱われることが多いですが、似て非なるもので、UXはUIを内包する概念であり 「UIはUXの一部」と考えられています。

プレゼンテーション1

UIとUXの関係図

 

UXの専門家(研究者、実務家)による議論の結果まとめられた「UX白書(2011)」によると、UXはユーザーが、対象となる製品・サービスなどを「知った時」から始まり、利用前~利用中~利用後~利用後、利用中の体験を思い出す、に至るまでの行動すべてが対象です。つまり、UXデザインとは、ユーザーの体験をデザインするという言い方もできます。

 

uiux

UXの時間経過と体験期間について 出典:「UX白書(2011)」

 

ユーザー体験をデザインするとは、「利用前」「利用中」「利用後」「利用後、利用時間全体を回想する」これらの各ステージにおいてユーザーがどのような感情で製品・サービスを体験するかを設計することを指します。

 

1つ事例を見てみましょう。

 

Web サービスのユーザー体験の事例として、写真共有アプリの「Instagram」の例をあげます。

 

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアと異なり、Instagramはおしゃれな写真投稿が多く、写真のクオリティによってファンを作ることが出来るという特徴があります。

 

利用ユーザーは、「この写真かわいい!」「フォロワーのみんなに写真を見せると喜ぶかも!」といった感情を体験するようになります。

 

つまり、Instagramにおけるユーザー体験とは、写真を投稿・共有することでの「楽しさ」や「嬉しさ」であり、Instagram上でこうした満足感をどのようにすれば得られるのかを予測し、誘導することがユーザー体験をデザインする、ということと言えるでしょう。

 

このように、ユーザー(顧客)の満足度向上が期待でき、その製品・サービスのファン育成に繋がるため、UXデザインはWebサイトのみならず、マーケティング、サービス開発など様々な分野で注目されつつあります。

 

良いUXを設計するために

それでは、良いUX設計のために、どのようなことが必要なのでしょうか?

1.まずは、ユーザーを知り、理解する

UXを設計する上で、ユーザーを知り、理解することは欠かせません。具体的な方法としては、ユーザーへの定量・定性調査(インタビュー、アンケート)、A/Bテスト、ユーザビリティテストなどの調査・分析の実施などがあります。

 

Webサービスの場合は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用したユーザー動向も非常に参考になります。

 

2. 製品・サービス開発に関わる部署と連携する

また、UXの向上にはデザイナーやエンジニアだけではなく、マーケッター、セールス、プランマネージャー、カスタマーサポートとの協力が必要です。部署を横断して「より良いUX」について考えることで、ユーザー体験のタイムライン全体をデザインすることが可能になるといえます。

 

3.  ペルソナを設計する

ユーザー調査や関係他部署からのヒアリングを元に、典型的ユーザーのペルソナを設計します。(ペルソナについての説明はグローバルサイトの最適化のポイント(2):ターゲットの選定を参照ください。)

 

4.  UX改善のためのPDCAを繰り返す

チーム全体でPDCAサイクルを回して改善を重ねることで、ユーザーが本当に求めている体験へと近づき、UXの向上が期待できます。

 

良いUXはデザイナーだけでは作れません。

良いUXの実現にはチームの協力と、長期的な計画が必要なのです。

 

まとめ

UIはUXの一部です。

 

あるデザインがユーザーにとって最適なUIかどうかは、UX設計の段階で決まるといっても過言ではありません。

 

より良いUXを設計するには、ユーザーを知るための調査・分析を重ね関係部署と連携を図りながら、「ユーザーにどう感じてもらいたいか」の設計を繰り返していくことが鍵となるでしょう。

 

改善を繰り返しているのにもかかわらず結果につながらない場合は、根本的な箇所に問題がある可能性があります。その場合は現在の成果物から離れ、設計段階から見直してみる潔さもUI/UXを最適化する上では大切です。ペルソナ設計などを元に、実際のユーザーの声とプロジェクトチーム全体で根気よく向き合っていく必要があるといえるでしょう。

 

それでは、今回UI/UXの基本的な概念を踏まえた上で、次回は「グローバルサイトで注意すべき情報設計のポイント」というテーマでUI/UX最適化のための情報設計や画面構成について説明していきます。

 

出典

優れたユーザビリティを実現する25の基本概念. Freshtrax. 3 Sep.2012.

http://blog.btrax.com/jp/2012/09/03/usability-2/

(2017-1-31)

 

UX白書. 2011. http://site.hcdvalue.org/docs (2107-1-31)

 

UXデザインとは ~ 身近な事例から理解する ~. アプリ戦略大学. 24 Feb. 2015.

http://archeco.co.jp/ux-design/what-is-ux-design/ (2017-1-31)

 

Webサイトの満足度を上げる「UX(ユーザーエクスペリエンス)」の作り方. ITmedia. 20 March.2015.

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1503/20/news017.html

(2017-1-31)

 

Design Rule Index 第2版 デザイン、新・25+100の法則. William Lidwell、Kritina Holden、Jill Butler. ビー・エヌ・エヌ新社. 2010年11月.

 

 

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