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2016年1月15日

文化が違えばWEBサイトの閲覧方法も違ってくる?

WEBサイトの作り手としては、ユーザーにとって分かりやすいWEBサイト構造になっているか、ユーザーが目的の情報を探す際に迷わないか、見てほしい情報をユーザーが見てくれているか、ユーザーが最初に閲覧する対象は何か、といったユーザーの反応が気になります。それを正確に把握する方法として、アイトラッキング調査があります。

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アイトラッキング調査とは?

アイトラッキングとは眼球の動きを測定して分析する手法です。この手法を利用した調査は、発達心理学や言語心理学、神経科学などさまざまな分野で用いられています。ユーザーの視線データのヒートマップやゲイズプロット(視線データの停留位置、順番、長さ)などのデータで、ユーザーの閲覧箇所、閲覧順序、注視率などを測定・分析することにより、WEBサイトの構造や導線、カテゴリ区分などに関する課題を検証することができます。

アイトラッキング調査により分かったことは、WEBサイトの見方はどうやら文化によって違うということです。文化の違いがWEBユーザビリティに与える影響についてはさまざまな研究がされており、「culturability(culture + usability)」という言葉もあるほどです。

画像の見方に関する文化的な違いを研究し、2つの異なる認識傾向を明らかにしたのは社会学者のリチャード・E・ニスベットです。ニスベットによれば、認識スタイルは包括的な認識方法(holistic)と分析的な認識方法(analytic)があり、包括的な認識傾向では、物事の全体像を把握しようとし、分析的な認識傾向では、物事を全体像から切り分けて考えようとすると分析されています。東アジア諸国の人々は包括的で、欧米諸国の人々は分析的な認識をする傾向にあるようです。

 

包括的な認識と分析的な認識の違い

包括的な認識傾向にあるといわれる東アジア諸国の人々に適するWEBサイトの見方のポイントは2点です。

 

・ページ全体を流し見ることによって全体像を把握する見方をする

・ページ内コンテンツを行ったり来たりして直線的ではない見方をする

 

このことから、下記の点に注意が必要だと言えるでしょう。

 

・ユーザーは全体像の把握を好むので、コンテンツのデザインはWEBサイト全体のコンテキストを示すようなものが望ましい

・ユーザーはページ全体を流し見するので、ページ内でのコンテンツの配置は自由に行っても良い

・コンテンツエリア間の関係には配慮する必要がある

 

欧米諸国のように分析的な認識傾向にある人々の特徴もまとめました。

 

・ページの全体像というよりは、ページ内の各情報群に注目をする傾向にある

・ページの真ん中から周辺に向けて閲覧する傾向がある

・カテゴリタイトル、ナビゲーションを見て、WEBサイトの全体像を把握する傾向にある

 

つまり、下記のポイントを押さえておくと、効果的だと言えます。

 

・WEBサイトのデザインや構造は可能な限り明確でシンプルなものが望ましい

・カテゴリタイトル、ナビゲーションの名前は明確なものの方が良い

・各コンテンツエリアに意識を向けてデザインをする必要がある

 

まとめ

WEBサイトの見方は文化によって異なります。アイトラッキング調査などを活用して、ターゲットユーザーのWEBサイトの閲覧傾向を把握することは、WEBサイトのユーザビリティを高める上で重要だと言えます。今後、WEBサイトの構築にあたっては、閲覧傾向という視点を取りいれてみましょう。

 

出典:

Singh (2012), Localization Strategies for Global E-Business.

Dong, Y., Lee, K. P. (2008). A cross-cultural comparative study of users’ perceptions of a webpage: With a focus on the cognitive styles of Chinese, Koreans and Americans. International Journal of Design, 2(2), 19-30. 

 

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