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2015年6月3日

フラットデザインを採用する前に知っておきたいこと

フラットデザインを採用する前に知っておきたいこと

海外サイトに多いフラットデザイン。
その背景にあるデザインコンセプトや、サイトを訪れるユーザーの普段の体験を理解して採用している読者の方は読みとばしていただいて大丈夫です。今後採用を見据えている方、採用しているけれど単にトレンドだからという理由で採用されている方は是非チェックしてみてください。

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フラットデザインのメリット

ここ数年、Webサイトやアプリのデザインで目立って使われるようになった「フラットデザイン」。Windows8やiOS7のトップページを思い浮かべていただくとイメージしやすいでしょう。

フラットデザインとは、立体的および装飾的なデザインを省き、グラデーションを使わないシンプルかつ平面的なデザインのとこを指します。

フラットデザインのメリットはどこにあるのでしょうか。

 

  • コントラストがはっきりしているため、スマートフォンなど小さな画面の場合は文字が見やすい
  • サイン・シンボルの持つ意味
  • 一つ一つのボタンが広く押しやすいため、ユーザーの操作性が良い
  • デザインがシンプルなため、制作者もレイアウトしやすい

 

 

差別化に工夫が必要な面も

凝りに凝りまくったデザインはWebデザイナーのセンスや経験値が求められるだけでなく、制作時間もかかります。

もちろんフラットデザインが簡単だというわけではありませんが、個人の好みによって大きく左右されてしまうデザインをなるべくそぎ落とし、シンプルさを追求したデザインは万人に受け入れやすいと言えるでしょう。

その一方で、

 

  • 平面的すぎると、ボタンやリンクが認識しづらい
  • デザインではなく色でボタンやロゴなどを差別化しているため、画面上で使う色数を増やしすぎると、重要なコンテンツが判別しにくくなる

 

といったことを解決するための工夫も必要になります。

例えばグリッド上にデザインのパーツを規則的に配置することで、ユーザーが視覚的に情報のまとまりを理解しやすくすることやボタンの色や状態変化を役割に応じて統一することなどが挙げられます。デザインがシンプルなだけにコンテンツ数が豊富でなければ寂しい印象を受けることもあり、細部のデザインガイドラインやコンテンツをいかに充実させるのかも課題です。

 

 

それまで主流だったリッチデザイン

フラットデザインに人気が集中している背景には、テクスチャーやグラデーションをたっぷりと使った「リッチデザイン」にユーザーが慣れすぎてしまい、目新しさが求められるようになったことが一因だと言われています。
iOS7でフラットデザインが導入される以前に使われていた「Skeuomorphism(スキューモーフィズム)」という手法もリッチデザインの一つと考えられ、ユーザーになじみのない新しいものを既存のものに似せることで理解しやすくしようとデザイン処理されたものでした。例えば電子書籍を並べる本棚に木目調を配して質感を表現することで理解を促していました。

他方で、視覚的情報をあえてそぎ落とす単純化、不用な冗長性の排除、簡略化による美の追求というフラットデザインのデザインコンセプトは、Material Honesty(マテリアルオネスティ)という工業デザインの考え方が元になっているといいます。Material Honestyとは「製品のデザインは素材に忠実であるべき」という考えです。製品の外観から、その製品の素材や製造工程が一目で分かると、ユーザーから長く愛されて、高い価値を生むという傾向があるということです。これをWEBサイトに置き換えると、2次元の平面で表現できない立体や影や奥行きなどの装飾は、ユーザーの目を欺く擬似的な見せ方として素材に忠実ではなくユーザーから飽きられるデザインであるという考え方です。

 

スマートフォンやタブレット端末など新しいデバイスが次々と登場する中で、どのような画面サイズで見てもあまり印象の変わらないフラットデザインのほうが自然に受け入れられ、デザインの主流となった感があります。

 

デザインありきではなく、ユーザーありきで

しかし、ユーザーの見ている環境やシチュエーションに考慮しなければ、流行のデザインを取り入れて、見た目に「新しい」というインパクトを与えることに成功したとしても、ユーザーライクとは言えません。
流行やテクノロジーがどんどん変わっていくWebデザインにおいて、先進的でありながら、ユーザビリティの高いサイトを実現するためには、常にユーザー目線を忘れないことが重要です。その上で、どんなデザインにするのか、Webサイトを通していかにメッセージを発信していくのかを判断していかなければいけません。
またユーザーの好みは年齢やこれまでのユーザー体験や地域や人種によって異なります。いかにローカリストにフィットするかは、ターゲットについての理解を深めること、ひいては一方向の伝達でなく、ユーザーとの双方向のコミュニケーションをいかに構築するかが重要です。

 

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