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2015年6月3日

ローカライズの際に前もって知っておきたい注意点と間違えやすい表記の違い

ローカライズの際に前もって知っておきたい注意点と間違えやすい表記の違い

国によって異なる法律や通貨や測量表記などに配慮してWEBサイト上の表記を統一することは、ローカライズする際に見落としがちな事項のひとつです。ターゲットユーザーに馴染みのない表記をしてしまうだけならまだ致命的ではありませんが、国の法律などに違反した表記がないように、ローカライズする際に検討すべき事項を紹介します。

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WEBサイトのローカライズでは、言語以外にも、法律、医療、通貨、測量、日付なども検討する必要があります。以下で1つずつみていきましょう。

法律に関する検討事項

それぞれの国には、それぞれの法律があります。特にWEBマーケティングに関する検討事項としては、以下のような内容が挙げられます。

賞金や配当金
返品の条件
広告の宣伝文句
金額の表示方法 例)一部の国では、表示金額に税金を含める必要がある場合がある。

WEBサイトを訪れるユーザーや、ユーザーが訪問する際のバージョンを完全にコントロールすることは難しいといえます。例えば、アメリカやその他の国々にWEBサイトを持っている場合、アメリカ食品医薬品局(FDA)から、アメリカ以外の国で持っているWEBサイトに対し「これはアメリカのサイトではありません。」という注意書きの追加を求められる可能性があります。

また特定国のトップレベルドメインを取得している場合や、特定国でダウンロードしたデジタル文書の送受信および許可は、現地の法律や規則に抵触する可能性が高くなるため、事前に該当国の法律や規制を把握することが重要です。また、法律などに抵触する可能性のある上記のような点については、注意書きを記載するなどし、法律等への抵触リスクを減らしましょう。

 

医療機器と薬

アメリカの食品医薬品局(FDA)は、WEBサイトの使用言語の規制に取り組んでいますが、他国においても医療機器と薬に関しては、他の製品以上に厳しいWEBサイト規制が存在する場合が多いといえます。

全世界に対し1つのWEBサイトのみを設置する場合、あらゆる国・言語のユーザーに対し、共通の規制(例えば、アメリカの場合は食品医薬品局(FDA)などによる規制)に基づく言語のみを使用しなければならず、ターゲットユーザーにとってユーザビリティの低いサイトとみなされてしまう可能性があります。 このような観点から、各国・各言語のユーザーに対する訴求力を高めるためには、全世界共通のWEBサイトとは別に、それぞれの国・言語を対象にしたWEBサイトを設置することが望ましいといえます。

なおサイトが英語表示の場合、以下のヒントを参考に、戦略的にトップレベルドメイン(TLD)を設定しましょう。

 

【トップレベルドメイン(TLD)のヒント】

  • 全世界共通のサイトでは、「.com」を使用

全世界をターゲットとするWEBサイトでは、特定の国のみを対象にしていない「.com」を使用します。

  • 各国サイトをサブドメインで展開

例) アメリカの場合:usa.yourcompany.comなど
サブドメインへの設置が難しい場合、フォルダー、「.org」、その他の一般的なトップレベルドメインを使用します。

 

通貨

ショッピングカートを持つWEBサイトでは、現地通貨を選ぶことができるオプションを設置します。もしそれが難しい場合、より簡単な解決策として通貨コンバーターへのリンクを設置しましょう。

WEBサイトが国でなく言語によって整理されている場合には、特定の言語を話すユーザーのために通貨選択ができるようにします。例えば、スペインのWEBサイトでは、スペイン、メキシコ、その他の中央・南アメリカの国で使用されている通貨を選択可能通貨として設置することができます。

 

 

数値

英語圏諸国ならびに日本など、数字を3桁ごとに区切る国・地域もある一方で、はじめの3桁(千の位まで)、その後は2桁ごとに数字を区切る国(インド)もあります。また、桁区切りにコンマではなくピリオド(ドイツ、インドネシアなど)やスペース(スウェーデン、ノルウェー、ハンガリー、フィンランドなど)が用いられるところもあります。小数点についても桁区切りと同様一様ではなく、ピリオドが使われる国・地域もあれば、コンマが使われるところもあります。数値に関連する表記方法については、上記の他、負の記号、パーセンテージ記号のつけ方などにも違いがあるので、ユーザーに誤解を与えないためにも注意が必要です。

数値の桁区切り・小数点の表記方法
各国の数値の桁区切り・小数点の表記方法

測量

多くの国ではメートル法が使用されている一方で、各国で独自に使用されている測量法もあります。
例えば、アメリカの場合、ポンド、フィート、クオートなどの測量単位・方法を考慮に入れる必要があります。また、国によって、服や靴、気温、成人向きのコンテンツや映画に対する評価方法など、測量単位の名称や単位が異なる場合があるので注意が必要です。

 

 

曜日

カレンダーで週の最初の曜日を何曜日に表示するかも国・地域によって異なります。アメリカや日本では日曜日から始まるのが一般的ですが、イギリスでは月曜日から始まります。

週の始め方の違い
国によっての週の始め方の違い

 

 

日付

多くの国では、日付を「日/月/年」のように表しますが、アメリカでは「月/日/年」と表します。
例えば、3/1/2016と1/3/2016は両方とも正しい表示ではあるものの、このような紛らわしい日付表示により誤って認識されてしまう可能性があります。そこで1つの解決方法として、日付の入力を促す場合には、月(month)のスペルを文字で入力してもらう方法などがあります。
例) 3/January/2016、March/1/2016など

 

 

時刻

国によって、時間、分数、秒数の表し方が異なります。例えば、ヨーロッパやアジアでは24時間表示が採用されていますが、アメリカでは12時間表示が使われています。また、時分秒を区切る記号としてコロン(:)が使われることが一般的ですが、アジアの一部の国ではその他の記号が使われることもあります。
出典:Ron Spinner, M.Sc.『Global Multilingual SEO』Version1.1 2014
Nitish Singh『Localization Strategies for Global E-Business』Cambridge University Press, 2012
Andrew Deitsch, David Czarnecki(風間一洋訳)『Java国際化プログラミング』オライリー・ジャパン、2002

 

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