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2015年6月3日

ウェブサイトの印象を左右するタイポグラフィ

ウェブサイトの印象を左右するタイポグラフィ

タイポグラフィが与える印象は国によって異なり、各国における識字の歴史を反映するように想像を超えた影響力があり、フォント選びは軽視できません。特にブランドサイトなどの製品やサービスが持つイメージを強調したいサイトにおいては、ユーザーが文字のフォント・大きさ・配置などから感じる印象を把握して、最適化する必要があります。ここでは海外フォントの基礎について触れます。

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フォント選びで印象ががらりと変わる

「タイポグラフィ」とは、フォントの選定や配置といった文字に関するデザイン表現のことを指します。デザインの印象を左右する重要なものです。

私たちに非常になじみのある日本語フォントの主流である、明朝体とゴシック体を比較してみましょう。

明朝体とゴシック体のフォントの比較をしました。明朝体のフォントです。

明朝体とゴシック体のフォントの比較をしました。ゴシック体のフォントです。

明朝体には繊細な印象、ゴシック体にはポップで力強い印象がありますが、フォントを使用する箇所が長文の場合は読みやすさを重視するために明朝体が使われることが多く、タイトルなどの短文、インパクトを出したい箇所などにはゴシック体が使われる傾向が強いといえます。

もちろんフォントの選択に絶対というルールはありませんが、ウェブサイトの印象を大きく左右するだけに、フォントのサイズや文字組みといった点にも配慮し、質の高いタイポグラフィを提案できるよう、ウェブデザイナーは非常に神経を使っています。

欧文フォントも日本語フォントと同様、大きく2つにわけることができます。セリフ体とサンセリフ体です。

セリフ体とサンセリフ体のフォントの比較をしました。セリフ体です。

セリフ体とサンセリフ体のフォントの比較をしました。サンセリフ体です。

セリフ(serif)とはストロークの端にある「ひげ」のことです。この「ひげ」があることでセリフ体には優雅な印象が生まれ、「ひげ」のないサンセリフ体には力強い印象が生まれます。

フォントの歴史は古く、各国で考案されてきました。例えば「Bodoni(ボドニ、セリフ系)」はイタリア、「Caslon(キャスロン、セリフ系)」はイギリス、「Helvetica(ヘルベチカ、サンセリフ系)」はスイスで生まれたフォントです。その国で生まれた書体を使うべきだという考え方もあるようですが、現代ではフォントの数も増え続け多様化してきました。どこの国で生まれたフォントであるということにこだわらず、デザイン意図に合わせてさまざまなフォントが使われています。

フォント選びで注意したいこと

ウェブサイトにおけるフォント選びは、常に見やすさ(視認性)、読みやすさ(可読性)、読み間違いにくさ(判読性)を重要視することが大前提ですが、いくら多様性を持ってフォントが使用されているとはいえ、その地域のローカリストにとってなじみの良いフォントを使うということも、質の高いタイポグラフィを実現するために必要な工夫の一つでしょう。

しかし同じデザインを見ても、抱くイメージが国によって違うのは当然のことです。日本人から見て読みやすいと思える文章の並びが、アメリカ人にとっても読みやすいとは限りません。

ローカルチェックを受けることの大切さ

また日本語や中国語といった漢字を使う言語の場合は、欧文フォントを使うのとはまた違った注意が必要です。中国では「Simhei(黒体、ゴシック系)」や「Simsun(宋体、明朝系)」といったフォントが主に使われていますが、特に漢字とアルファベットの両方が並ぶ文章の場合、文字の大小が違ってみえたり、字間にばらつきが出たりということがあります。

これらを踏まえ、特に多言語ウェブサイトを構築する際には、その地域のネイティブの視点でタイポグラフィを判断することが重要になってきます。そこまで気にする必要があるのかと思われるかもしれませんが、私たちは無意識のうちに日本人の視点で物事を判断しています。その地域のことをいくら想定して判断しても、その判断は想像の域を超えません。

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