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2015年10月13日

文化に合わせたWEBサイト・ライティングスタイル~男性らしさ・女性らしさ~

WEBサイトの多言語化には、ターゲットユーザーのカルチャー・バリュー(価値観)の把握、それらの価値観に基づいたWEBサイトのライティングやデザイン作成が欠かせません。ここでは「男性らしさ」「女性らしさ」に焦点を当てて、それぞれに好まれるライティングスタイル、WEBサイトの特徴と傾向を見ていきます。

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文化の違いを考慮することの大切さ

 

私たちは普段、何げなく好みのものを選択したり、どう行動するのかを判断していますが、それらは国や地域の違いによって生じるカルチャー・バリューの影響を大なり小なり受けています。したがってターゲット国や地域のカルチャー・バリューにあったWEBサイトを構築することが重要です。

 

特にコンテンツを構成するライティングスタイルには、カルチャー・バリューが大きく反映されると言われています。WEBサイトを多言語化するにあたって、異なる文化的背景を持つユーザーが、ひとつの単語や文章をどういった意味に受け止めるのかを正確に把握しなければ、誤解を招く恐れもあります。それではせっかくのWEBサイトも意味がありません。

 

下記では「男性らしさ」「女性らしさ」に焦点を当てて、それぞれに好まれるライティングスタイル、WEBサイトの特徴と傾向を見ていきます。「男性らしさ」「女性らしさ」と聞くと、ジェンダーをイメージする方が多いかもしれませんが、仕事をする上で何を重要視するか。人生において何にウエイトを置くかという思考的な違いを表す言葉のひとつとして、「男性らしさ」「女性らしさ」という言葉を使ったのはオランダ人の学者ヘールト・ホフステッドです。彼は4つの文化的次元のひとつに「男性らしさ」「女性らしさ」を挙げ、カルチャー・バリューの傾向を判断しています。

 

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それぞれの社会的特徴

それでは「男性らしい」、「女性らしい」社会の特徴を見ていきましょう。

 

男性らしい社会の特徴

  • 自己主張、財産、成功、野心、パフォーマンスなどに重きを置く
  • 男女の役割は明確に規定されていることが多い

 

女性らしい社会の特徴

  • 自然との調和、環境の保護、生活の質などに重きを置く
  • 男女の役割の区別はあいまい

 

国別分類

 

男性らしさ女性らしさ
日本スウェーデン
ハンガリーノルウェー
オーストリアオランダ
ベネズエラデンマーク
スイスコスタリカ
イタリアフィンランド
メキシコチリ
ジャマイカポルトガル
アイルランドタイ
(出典:Hofstede, G. (2001) , “Culture’s Consequences: Comparing Values, Behaviors, Institutions, and Organizations, “ Sage Publications.)

 

好まれるWEBサイトの具体的傾向

上記の特徴を踏まえた上で、「男らしさ」と「女らしさ」、それぞれにアプローチできるWEBサイト上の工夫点を挙げてみます。

 

男性らしさ

  • 男性社会では、パフォーマンスや成功、達成感、野心などに重きが置かれるため、それらが伝わるようなイメージなどを使う
  • 明確な男女の役割が反映されるようなサイトにし、男女別々にページを用意する
  • 男性をターゲットにした商品などについては、男性らしさが前面に出ているようなイメージを使用する
  • 男性社会では、冒険やスリル、ゲームなど楽しみを提供するような広告などが多い。WEBサイト上でもゲーム、クイズ、オンラインレッスン、コンテスト、漫画などのコンテンツは興味を持たれやすい
  • 商品やサービスのパフォーマンスの良さを強調するような品質に関する情報、商品の耐久性、頑丈さに関する情報やイメージを伝える

 

女性らしさ

  • ファンタジー、イメージ、自然との一体感などを強調する
  • サービスや商品の目に見えない特徴の説明は、感情的で主観的な表現を用いる
  • 色(特に大胆な色使い)を十分に使用する
  • イメージやコンテキスト(背景情報)を強調する
  • 愛や調和をアピールする

 

何が好まれるのかリサーチが必要

これらはすべて統計的に判断されたものなので、「男性らしさ」、「女性らしさ」に挙げられる国のカルチャー・バリューが必ずしも一致するわけではありません。

 

最初の方向性を見極めるために使う判断基準にはなりますが、ターゲットユーザーに響くWEBサイトを構築するためには、やはり想定するターゲットユーザーの国や地域のカルチャー・バリューを徹底して研究すべきです。

 

世界各地に向けて発信する多言語WEBサイトを構築する際には、好まれるWEBサイトに必要な要素を徹底して追求していくと、期待以上の効果を発揮する強力なツールとなるでしょう。

 

出典:

Singh (2012), Localization Strategies for Global E-Business.

Singh and Pereira (2005), The Culturally Customized Web Site: Customizing Web Sites for the Global Marketplace.

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