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2015年9月8日

文化に合わせたWEBサイト・ライティングスタイル~権力格差~

グローバルな事業展開、従業員の多国籍化が進む昨今、国や地域によって違うカルチャー・バリュー(価値観)を的確に捉えることが、企業の成長を左右するといっても過言ではありません。ここでは、国の文化や国民性を数値で表した「ホフステッド指数」にもとづき、価値観に配慮したライティング・WEBサイトに求められる要素について考察します。

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ホフステッド指数

IBMの従業員11万人を対象にアンケート調査を行い、国の文化や国民性を数値で表す「ホフステッド指数」を開発したオランダ人学者ヘールト・ホフステッド。ここでは、ホフステッドが定義する文化的次元「個人主義対集団主義」「権力格差」「男性らしさ対女性らしさ」「不確実性の回避」をひとつの判断基準と捉え、そのうちの一つ「権力格差」に配慮したライティング・WEBサイトに求められる要素について考察します。

 

関連記事)

文化に合わせたWEBサイト・ライティングスタイル〜個人主義・集団主義〜

 

権力格差の差異に見る違い

権力が社会の特定の人に集中する権力格差の大きい社会と、権力格差の小さな社会では、どのような特徴が見られるのでしょうか。

 

権力格差の大きい社会の特徴

  • 階層社会、ステータスや権力を重んじる社会
  • 高齢者や権力のある人物へ敬意を持って従うことなどを重んじる
  • 挨拶の際にも役職などをつける(○○部長など)
  • 権力のある人物の推薦などを重んじる

 

権力格差の小さい社会の特徴

  • 平等主義的、社会階層のない社会を求める傾向
  • 平等の権利を求める傾向

 

国別分類

権力格差 スコアの高い国権力格差 スコアの低い国
マレーシアオーストリア
パナマイスラエル
グアテマラデンマーク
フィリピンニュージーランド
ベネズエラアイルランド
メキシコノルウェー
中国スウェーデン
(出典:Hofstede, G. (2001) , “Culture’s Consequences: Comparing Values, Behaviors, Institutions, and Organizations,” Sage Publications.)

 

好まれるWEBサイトの具体的傾向

権力格差の差異によって生じる特徴を理解した上で、WEBサイトにおいて好まれる具体的な傾向を見ていきます。

 

権力格差の大きい社会

  • 階層的な構造を好む傾向にある。企業の役員構成・組織図などを掲載することが望ましい
  • CEOなど重役の写真やプロフィールなどの情報を掲載すると良い
  • 商品やサービスの受賞歴があればアピールすると良い。ほかにも品質保証に関する情報、品質証明書の掲載などにより企業の商品やサービスが優れていることを示すと良い
  • 企業トップの哲学を示す企業理念の掲載は重要

 

権力格差の小さい社会においては、権力格差の大きい社会が好む傾向は顕著に表れないものの、今後グローバル企業として事業を展開していくならば、上記の傾向に応えるだけのコンテンツやライティングを意識することも求められます。

 

そのバランスは、ターゲットユーザーが誰なのかを的確に把握することで判断するしかありません。多言語WEBサイトにおいては、多様なカルチャー・バリューを持ったユーザーが対象になりがちですが、まずはカルチャー・バリューの把握。そして、好まれるWEBサイトにおけるライティングとはどのようなものなのかを熟考し、ライティングスタイルの最適化を目指しましょう。

 

 

出典:

Singh (2012), Localization Strategies for Global E-Business.

Singh and Pereira (2005), The Culturally Customized Web Site: Customizing Web Sites for the Global Marketplace.

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